2月6日(火)から、東京国立近代美術館(東京・竹橋)にて、約20年ぶりの大回顧展・中平卓馬「火―氾濫」が開催されます。
本展は、初期から晩年まで約400点の作品・資料から今日もなお看過できない問いを投げかける、中平の写真をめぐる思考と実践の軌跡をたどる待望の展覧会です。
雑誌『写真』最新号vol.5「フェイス/Faces」では、中平卓馬存命中最後の個展「キリカエ」で発表された作品を8Pにわたり掲載、演出家の相模友士郎さんによる論評「中平卓馬−閉じられぬ可能性へのまなざし」を収録しています。
2011年に本作に出会った筆者が、私という主体を積極的に外部へ開き、解体していくことで写真を通して「わたし」を更新していった中平のまなざしについて説いた刺激的な論考です。ぜひお読みください。
『写真』vol.5と、バックナンバーは、東京国立近代美術館ミュージアムショップ内でもお取り扱いいただいております。この機会に、ぜひお手に取ってご覧ください。
■開催概要
中平卓馬 火―氾濫
会期:2024年2月6日(火)~ 4月7日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
休館日:月曜日(ただし2月12日、3月25日は開館)、2月13日
開館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)入館は閉館30分前まで
観覧料:一般1,500円、大学生1,000円
チケット:観覧券は美術館窓口(当日券のみ)と公式チケットサイト(e-tix)で販売
■書誌情報
雑誌『写真』(Sha Shin Magazine)
vol.5「フェイス/Faces」
発行:2024年1月20日
仕様:A5判変形
発行:ふげん社
制作:合同会社PCT
ISBN:978-4-908955-25-9
コンテンツ(一部):
[巻頭口絵] 金川晋吾「ハイムシナジー」、Ryu Ika「MOM LAND」
[口絵]有元伸也「キジバト」、鈴木理策「Mirror Portrait」、星 玄人「東京都港区西麻布3-1-19-1F」、山元彩香「透明の身」、中平卓馬「キリカエ」
[特別企画]森村泰昌「影の顔の声」
[ロングエッセイ]大山顕「プロパティ化する顔写真」/髙橋義隆/鳥原 学/三橋 純など
[時評]飯沢耕太郎「顔を巡る写真家たちの試行」
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