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執筆者の写真Sha Shin Team

【7/26(金)から開催】『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」刊行記念展・須田一政 個展「TEMPTATION」、口絵作家5名のグループ展、志賀理江子「IBPE」特別展示をふげん社にて開催

更新日:7月20日



このたび雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」(ふげん社、2024)の刊行を記念して、須田一政 個展「TEMPTATION」と、口絵作家5名(阿部 淳、岩根 愛、苅部太郎、永瀬沙世、吉野英理香)によるグループ展、そして志賀理江子「IBPE(Independent Bookstore Print Editions)」特別展示を、コミュニケーションギャラリーふげん社にて同時開催いたします。


須田一政は1940年東京・神田生まれ。1962年に東京綜合写真専門学校を卒業し、1967年から寺山修司主宰の「天井桟敷」の専属カメラマンとして従事した後、1971年からフリーランス写真家として活動し始めます。1976年 「風姿花伝」等により日本写真協会賞新人賞を受賞し、一躍脚光を浴び、1997年には、写真集『人間の記憶』(クレオ、1996年)で第16回土門拳賞を受賞します。2019年の逝去後も毎年のように写真集が刊行されるなど、日常と非日常の間(あわい)を行き来するような須田一政作品の世界観は、多くの人を魅了し、国内外を問わず根強い人気があります。


雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」の特別企画として、須田一政が2013年にPGIで発表した作品「TEMPTATION 2011-2013」と、写真集『人間の記憶』に収録されたテキスト「私の写真と記憶についての断片」を再構成して掲載しています。


本展では、本シリーズよりオリジナル・モノクロームプリント18点を展示いたします。マネキン、樹木の影、入院中に撮影された看護師の姿、セルフポートレートなど、「自分の影の様に横たわる」日常の風景を撮影しながらも、無意識下にある非日常が顔を出す瞬間を捉えています。須田自身が「幽霊である写真が、見た時点に現実のものとして立ち上がって」、「私たちは一挙に記憶の元の足場に引戻される」と語る、その写真のありようを、ぜひご体感ください。


2階・Papyrusギャラリーでは、今号掲載の阿部 淳、岩根 愛、苅部太郎、永瀬沙世、吉野英理香の作品を展示いたします。


また、雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」で巻頭を飾った写真家・志賀理江子と独立書店の共同企画「Independent Bookstore Print Editions」(IBPE)の特別展示をすることが急遽決定しました。


仮初の現実が「写真」として定着した瞬間から、それらは現実世界から離れ、浮遊していきます。その「手で触れられる幽霊」たちは、私たちの奥底に沈んでいる記憶とやがて呼応し、唯一無二の形象として、やがてあなたの眼に映りこむでしょう。





■志賀理江子「IBPE(Independent Bookstore Print Editions)」特別展示について


雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」で巻頭を飾っている写真家・志賀理江子と独立書店の共同企画「Independent Bookstore Print Editions」(IBPE)の一環で、志賀作品を会期中に特別展示販売いたします。

「IBPE」とは、本屋がなくては生きてゆけない志賀が、インディペンデントブックストアの店内にて店主と選んだ作品を、ユニークピースとしての1点に制作、店内に展示販売するシリーズです。

本企画に参加している仙台市内の3つの書店「火星の庭」「古本 マゼラン」「曲線」で常設展示している作品が、会期中ふげん社に「出張」します。もちろん作品をお買い求めいただくことも可能です。



■開催概要


『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」刊行記念

[3F Gallery] 須田一政 個展「TEMPTATION」

[2F Papyrus Gallery] vol.6「ゴースト/GHOST」口絵作家展

阿部 淳/岩根 愛/苅部太郎/永瀬沙世/吉野英理香

+志賀理江子「IBPE」特別展示


会期:2024年7月26日(金)〜9月8日(日)

※7月26日(金)はレセプション開催のためドアオープンは17:00(要予約)。


休廊:月曜日、夏季休業(8月12日〜19日)


開館時間:

火〜金 12:00〜19:00

土・日 12:00〜18:00

ナイトギャラリー(19:00までオープン) 8月10日(土)、8月31日(土)


会場:コミュニケーションギャラリーふげん社

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12

TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp


■イベント


①オープニング・レセプション

7月26日(金)17:00〜20:00

参加費 3500円

『写真』vol.6 1冊+1ドリンク付き

18:00〜遠山美樹ミニコンサート

詳細はこちら


②ギャラリートーク第一弾

須田良子(須田一政夫人)×大西みつぐ(写真家)×村上仁一(雑誌『写真』編集長)

8月3日(土)14:00〜15:30

参加費 1000円(会場観覧・オンライン配信)

詳細はこちら


③ギャラリートーク第二弾

大山顕(写真家・ライター)×飯沢耕太郎(写真評論家)

8月24日(土)14:00〜15:30

参加費 1000円(会場観覧・オンライン配信)

詳細はこちら


チケットは、オンラインストアからご購入ください。

※オンラインストアからのご購入が難しい場合は、ふげん社(03-6264-3665)までご連絡ください。

※配信チケットのアーカイブ視聴可能期間は2024年9月29日(日)まで


■出品作家プロフィール


須田一政 Issei Suda


1940年 4月24日 東京・神田生まれ

1962年 東京綜合写真専門学校卒業

1963年「日本カメラ」月例年度賞・月例1部最優秀作家賞受賞

1967~70年 演劇実験室・天井桟敷(寺山修司主宰)専属カメラマン

1971年 フリーランスとなる

2019年 3月7日 千葉市にて死去 (78歳)


日常や旅を題材にした数多くの作品を発表。90年代、神田須田町の新幹線高架下に平永町橋ギャラリーを開設 (6年間)。2001年よりワークショップ・須田一政塾を主宰 (2013年初めまで継続)。東京綜合写真専門学校・東京造形大学非常勤講師、大阪芸術大学写真学科教授なども務めた。慢性腎不全を患い、2008年より人工透析治療開始。生前の個展は190回を超える。


主な受賞

1976年 「風姿花伝」等により日本写真協会賞新人賞

1983年 日本写真協会賞年度賞

1985年 第1回東川賞国内作家賞

1997年 第16回土門拳賞

2014年 日本写真協会賞作家賞

2019年 第31回写真の会賞特別賞

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